ISO39001 認証取得の背景

弊社は全ての事業所において国際規格であるISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)の認証を取得いたしました。

平成29年12月20日、公益社団法人日本バス協会が実施している「貸切バス事業者安全性評価認定制度」において最高ランクの三ツ星に認定されましたが、同年に更なる安全管理体制の構築を確立するため、国際規格であるISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)の導入を決定いたしました。平成27年より運行管理者及び乗務員教育の講師を依頼しているNASVA(自動車事故対策機構)とISOコンサルティング契約を締結し、約1年間にわたる取り組みが評価され、認証取得に至りました。

全国で約4500社ある貸切バス事業者のうち、ISO39001の認証を取得している事業者は弊社を含めて14社程度だと思われます。(平成30年12月現在、弊社調べによる)。

JQA-RT0069

ISOとは・・・?

スイスのジュネーブに本部を置く「国際標準化機構」の省略で、国際的な標準である国際規格を策定するための民間の非政府組織です。

ISOでは、工業製品に対する規格(ねじの寸法など)ばかりではなく、組織のマネジメントに対する規格(マネジメントシステム規格)を作成しています。

ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)とは・・・?

道路交通事故による死者や重傷者を撲滅することを目的とした国際規格

交通事故による死者数は全世界で毎年130万人以上、負傷者数は5,000万人以上と言われております。この状況のもと、国連が「道路交通安全10カ年行動計画(2011~2020)」を策定するなど、道路交通安全に関する取り組みが国際的に注目されています。

ISO39001は、道路交通事故による死者や重傷者を撲滅することを目的として2012年10月に発行された国際規格です。ISO9001(品質)やISO14001(環境)と同様にPDCAサイクルに従って適切な道路交通安全マネジメント体制を確立、実施、維持、改善するために組織に必要とされる要求事項が明文化されています。

認証取得までの道のり

平成29年9月
ISO39001認証取得の方針を決定し、NASVA(自動車事故対策機構)とISOコンサルティング契約を取り決める。
平成29年12月
安全統括管理者、営業所長等の幹部社員を含む、運行管理者を対象とした「ISO39001勉強会」を開催し、ISO39001の規格について学ぶ。
平成30年1月~8月
安全統括管理者、営業所長等の幹部社員を含む、運行管理者を対象としたミーティングを数回にわたり実施。会社の現状分析、課題やリスクの洗出し、事故削減の安全目標の設定及び目標を達成するための活動目標を設定した(Plan/計画)。
平成30年9月
安全目標及び活動目標を乗務員にも周知し、事故削減の取り組みを開始(Do/実行)。
平成30年11月
NASVAを内部監査員に指名し、全ての事業所において内部監査を実施(Check/チェック)。
速やかに不適合事項の是正処置を実施(Act/改善)
JQA(一般財団法人 日本品質保証機構)による1stステージ審査を実施。
平成30年12月
JQA(一般財団法人 日本品質保証機構)による2ndステージ審査を実施。
平成30年12月21日
ISO39001認証取得

車輌にはISO39001登録マークステッカーが貼ってあります

ISO39001登録内容

登録証番号
JQA-RT0069
登録事業者
中央交通株式会社(埼玉県川口市峯992-1)
登録日
2018年12月21日
有効期限
2024年12月20日
登録活動範囲
一般貸切旅客自動車運送事業における運行及び運行管理
関連事業所
本社営業所(埼玉県川口市峯992-1)
東京営業所(東京都町田市鶴間5-3-15)
神奈川営業所(神奈川県横浜市緑区長津田5814-5 フォーラム南町田2階)
千葉営業所(千葉県市原市松ヶ島西1-1-30)
審査機関
一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)