毎年恒例の乗務員を対象とした【冬季】安全講習会を実施いたしました。
今年も12月中に3回に分けて行い、全ての乗務員が受講します。講師には自動車事故対策機構(NASVA)東京主管支所 三好様をお招きし、運行管理者研修と同様のワールドカフェという手法を用いて「みんなで始める防衛運転」を議題に講義していただきました。
ゲストとして取引先である株式会社エイチ・アイ・エス様より安全や品質管理を行っている部署の方や営業職の方にも終日でご参加いただき、弊社の安全に対する取り組みを視察していただきました。
NASVAさんの講義は一方的に座って話を聞くだけの講習ではなく、グループワークが中心になりますので様々な意見が飛び交う活気ある講習会になります。営業所間の壁を超えて乗務員同士のコミュニケーションも深まります。
その他のスケジュールとしては保険会社による「平成29年の事故の傾向」や安全統括管理者による「平成29年に発生した貸切バスの重大事故報道」、「社内のドライブレコーダーに記録された事故、ヒヤリ・ハット映像事例集」など今年を振り返る大切な内容です。講習に関する乗務員アンケートでは「全員で意見交換することで多角的なとらえ方が出来る」、「自分の運転を見直すことができる」など前向きな回答が多くありました。
最後のプログラムは車庫に移動して整備課長による車両火災が発生する可能性がある場所の確認と他社で発生した車両火災の事例や、冬に備えて燃料凍結時の対処法等の説明がありました。
弊社では事故や故障など予期せぬ事態に遭ってしまった場合に、速やかに乗客の安全を確保することが出来るよう事故、災害等を想定した教育訓練を毎年実施しております。今年は徳島県でマイクロバスが大型トラックに追突される大変痛ましい事故があったことを事例にあげ、非常停止表示板の保管場所の確認と組み立て方法や発炎筒と消火器を実際に使用して手順や使用方法について再度確認いたしました。
非常口の開閉、降車訓練では非常口を開けた後、乗務員自らがバスから降車して安全な降車方法を確認してもらいます。実際に体験することでお客様に怪我をさぬよう安全に降車していただくための的確なアドバイスをすることが出来ると思います。
安全・安心への取り組みとして今後も継続して実施して参ります。